オブジェクトでループする(For Each)

オブジェクトに対して行うループ処理の解説

'A1からA10までのセルでループ
For Each オブジェクト変数 In Range("A1:A10")

'処理内容

Next オブジェクト変数

オブジェクトに対してのループには「For Each」を使用します

このオブジェクトに対してループというのは、初心者では難しい内容です
オブジェクトの操作自体が出来てきて、便利さが分かってくると確実に使う場面が出てきます
なにより、戻り値がオブジェクトというものもありそれに対応するには必要です

Forループでの解説同様にこれも変数とセットで使用します
その際の変数はObject型になります(この変数についてはこちら)

「Object」という型でもいいのですが、より読み取りやすくするために対象を絞った型宣言をおすすめします
今回のようにセルを代入するのであれば、「Range」を使用してください

変数の代入式には「In」を使用します
このループ処理でのオブジェクト変数にはA1~A10までのセルが順番に代入されます
一括で全て代入する通常の変数使用時と違い、1要素ずつなので「=」ではなく「In」が使用されます

A1~A10のそれぞれのセルが、「Next オブジェクト変数」の時点で次の要素が代入され、最後の要素が代入されて次の要素が無ければループは終了します
この際にオブジェクト変数は初期値の「Nothing」が代入されるので、通常の変数の解放操作は必要ありません

オブジェクトでループする理由は、まさにオブジェクトの持つ特性の利用です
オブジェクトにはそれぞれさまざまなプロパティが存在していますので、それらをまとめて参照できるようになります
オブジェクトループが出来れば、ループ処理はコンプリートです