配列データを重複を除外して再作成する関数

配列データを重複しない配列データに加工する関数

Sub zzz重複除外(ByRef zzh指定配列 As Variant)
    Dim zz配列_Loop As Variant, zz作成配列() As Variant, zz配列要素数 As Long, zz判定辞書 As Object
    If IsObject(zzh指定配列) = True Then
        Err.Raise (13)
        Exit Sub
    Else: End If
    Set zz判定辞書 = CreateObject("Scripting.Dictionary")
    For Each zz配列_Loop In zzh指定配列
        If zz判定辞書.Exists(zz配列_Loop) = False Then
            zz判定辞書.Add zz配列_Loop, zz配列_Loop
            ReDim Preserve zz作成配列(zz配列要素数)
            zz作成配列(zz配列要素数) = zz配列_Loop
            zz配列要素数 = zz配列要素数 + 1
        Else: End If
    Next zz配列_Loop
    Erase zzh指定配列
    zzh指定配列 = zz作成配列
End Sub

配列データに一括でデータを取得した後に、そのデータから重複データを削除してユニークなリストを作成する場合に使用する関数です

この関数はユニークではないデータを加工する関数なので、オブジェクト型では実行できません
オブジェクトはそれ自体がユニークな存在なのでそもそも意味がありません

関数の書式

引数(太字は必須引数)
(zzh指定配列)

「zzh指定配列」は、重複を除外したいリストの配列データです
配列データなのでValiant型になります
後述しますが、オブジェクトの代入自体は可能ですが関数内でエラーが発生します

コードの使用方法

Dim zz1次元 As Variant
zz1次元 = Array(4, 1, 6, 3, 6, 7, 9, 7, 5, 4, 2, 2, 3, 7, 8, 8)
Call zzz重複除外(zz1次元)

このコードでは配列の変数宣言を行い、その変数に1次元配列として適当に入力した数値を代入しています
所々、数値がかぶっているのが確認できると思います

その代入後に、その配列データを重複を除外するようにしたい場合に関数を使用します、SubプロシージャになりますのでCallステートメントを使用して引数に配列データを指定して実行してください

関数を使用して重複が除外された配列データ
関数を実行した配列データ

画像を確認してください
この画像の上側にある青くなっている行の部分からが最初に作成された配列データです
要素のいくつかがかぶっているものがあるのが確認できると思います

次に画像下部の赤枠内のデータが関数を使用して重複したデータを除外した配列データになります
同じ数値が要素内に存在していないことを確認してください

これが関数が完了後に引数に指定した配列がデータが振り替わります
例コードでいくと、「zz1次元」が赤枠内の配列データに振り替わる形になります

はい、確認して皆さんふと思いませんでしたかね
重複してないけど順番ぐちゃぐちゃやん、と
そんなあなたにお送りする記事が以下にあります、また見てね

コード解説

Sub zzz重複除外(ByRef zzh指定配列 As Variant)

~~ 中略  ~~

End Sub

ここの関数はSubプロシージャになります
この処理の目的として、元々ある配列データから重複しないリストを作成したい場合に使用します

つまり、元々の配列データがその後の処理に必要な前提がほぼありません
なので、この関数でその元配列を加工するほうが目的に即しています

なので、ここでは引数を1つ設定しています
「zzh指定配列」は配列データを代入されるのでValiant型です
また、この引数の配列を加工して戻すので配列変数自体を受け取る必要があるのでByRefキーワードを使用しています
これにより参照渡しとなり、この関数内で行った加工を呼び出し元に戻すことができます

    Dim zz配列_Loop As Variant, zz作成配列() As Variant, zz配列要素数 As Long, zz判定辞書 As Object

プロシージャで使用する変数の宣言です
このプロシージャでは、3つの変数を使用します

「zz配列_Loop」は、Forループで引数の配列を1要素ずつ検証するための変数です
配列データを代入するのでValiant型です

「zz作成配列()」は、実際に作成する配列データです、重複している件数が初期時点で分からないため、動的配列でかつ都度要素数の再定義を行う必要があります
配列なのでValiant型です

「zz判定辞書」は、Dictionaryオブジェクトを代入する変数です
この重複検証にはいろいろ方法がありますが、DictionaryオブジェクトのExistsメソッドを使用するのが一番コードが分かり易いです
ここでもリストは作成していく形になりますが、あくまでも重複の検証判定用なのでデータとしては使用しません
実行時バインディングを行いますのでObject型です

    If IsObject(zzh指定配列) = True Then
        Err.Raise (13)
        Exit Sub
    Else: End If

ここでは引数に指定された配列データがObject型かどうかを判定しています
上記でも少し解説していますが、Object型はいわゆるRangeであったりするものです
これはそもそもがユニークな存在であり、重複しているものではありません
「Range(“A1”)」がワークシートの数だけ存在する、と思うかもしれませんが、実際の所、Excelからの指定が省略されているにすぎません
Addressプロパティが同じ、というだけに過ぎない訳です

なので、ユニークなリスト作成にそもそもオブジェクトは論外なのです

と、ごちゃごちゃ言いましたがこのIsObject関数がTrueを返せば、Object型になるので処理は行いません

その際実行時エラーを発生させています
それが「Err.Raise (13)」という箇所で、エラー13番を発生させるコードです
13番は型の不一致のエラーです、既存のものを使用しています

    Set zz判定辞書 = CreateObject("Scripting.Dictionary")

ここはDictionaryオブジェクトのインスタンスの作成です
DictionaryオブジェクトはVBAの標準機能ではありません
そういったものを利用する際はこのようにインスタンスの作成を行う必要があります
このコードの動きを実行時バインディングといいます
このあたりは以下の記事で解説していますので確認してください

    For Each zz配列_Loop In zzh指定配列

~~ 中略 ~~

    Next zz配列_Loop

配列の1要素ずつのForループです
ここで指定された配列の全ての要素を検証しています

全ての要素を検証するので、次元数は問いません
2次元であったとしても全て1要素ずつ検証できるので、多次元配列を処理することは可能です
ですが、出力は1次元配列なのでそこに問題が無ければ、という前提にはなります

        If zz判定辞書.Exists(zz配列_Loop) = False Then

~~ 中略 ~~

        Else: End If

重複の検証を行う箇所です

DictionaryオブジェクトのExistsメソッドを使用することでデータがオブジェクトに存在するかを検証しています

ここで存在が無い(Falseが返される)なら、Dictionaryオブジェクトと作成する配列にデータを取得させることになります
存在がある(Trueか返される)なら、何もせず次の要素の検証を行います

             zz判定辞書.Add zz配列_Loop, zz配列_Loop

まず、Dictionaryオブジェクトにデータの取得を行います
ここで取得を行うことで次に検証する材料を整えることが出来ます

            ReDim Preserve zz作成配列(zz配列要素数)
            zz作成配列(zz配列要素数) = zz配列_Loop
            zz配列要素数 = zz配列要素数 + 1

ここで作成する配列への取得を行っています

作成する配列は要素数が未確定のため都度再定義する必要があります
「ReDim Preserve」を使用することによって動的配列の要素数の再定義を行っていますが、その際に元々取得済みのデータは保持されます

要素数の再定義が完了したら、その要素数にデータを代入させます
そして次の要素数の再定義を可能にするために、要素数変数の更新を行っています

    Erase zzh指定配列
    zzh指定配列 = zz作成配列
End Sub

最後に引数配列に作成した配列を代入します
その際、引数配列はEraseステートメントを使用して一旦初期化します

初期化したのち作成配列のデータをそのまま代入させます
これでこの関数が完了し、呼び出し元では引数に指定した配列データが加工済みになっている状態になります

最後にこの関数の使用上の注意点として、数値の「1」と文字列の「1」はそれぞれをユニーク値として判定します

これは解説したように、判定方法がDictionaryオブジェクトのExistsメソッドを使用していることに起因します
このメソッドがそういった仕様になっています

ですが、セルをそのまま取得したようなデータでない限り問題は無いはずです
それに配列の中でそういった型の違うデータを重複しているとするかしないかはその時の処理次第な場合が多いような気もします

結局、数値と文字列で重複を判定したとしてもどちらを取得するかは、その処理次第ということです

セル範囲データを1次元配列化する関数

指定したセル範囲のデータを1次元配列として作成する関数

Function zzzセル範囲1次元配列化(ByVal zzhセル範囲 As Range, Optional zzhText取得 As Boolean = False) As Variant
    Dim zz動的配列() As Variant, zzセル_Loop As Range, zz配列要素数 As Long
    For Each zzセル_Loop In zzhセル範囲
        If zzセル_Loop <> "" Then
            ReDim Preserve zz動的配列(zz配列要素数)
            If zzhText取得 = False Then
                zz動的配列(zz配列要素数) = zzセル_Loop.Value
            Else
                zz動的配列(zz配列要素数) = zzセル_Loop.Text
            End If
            zz配列要素数 = zz配列要素数 + 1
        Else: End If
    Next zzセル_Loop
    zz配列要素数 = 0
    zzzセル範囲1次元配列化 = zz動的配列
End Function

引数に指定したセル範囲のデータを1次元配列に取得させる関数です

通常、セル範囲を配列に取得させると2次元配列になります
これは1列や1行しか指定しなかったとしても、必ず2次元配列になります
なぜならワークシートが2次元のデータだからです

セル範囲をそのまま配列に代入した場合の配列データ
関数を使用せず取得した場合

この画像は、配列にセル範囲をそのまま代入させた場合の配列データです
左のウィンドウにあるのが配列データです
+の記号を展開してもデータは1つしかありませんが、展開をしないとデータが見れません
これが2次元配列になっている状態である、ということです

この配列データでは、セル範囲データをリスト化などする際にデータの参照が少し煩雑になるし、この配列データに行データが1次元目なので、Preserveキーワードを使用して行方向にデータを追加することが出来ません

そんな色々と制約のある多次元配列では困ってしまう場合に使用するのがこの関数です

関数の書式

引数(太字は必須引数)
(zzhセル範囲, zzhText取得)
戻り値の型 Valiant型

「zzhセル範囲」は、配列データとするセル範囲の指定です
ここに指定したセル範囲が対象となります、セル範囲なので複数列や複数行もどちらも含むような範囲指定でも問題はありません

「zzhText取得」は、セルデータを値として取得するか、文字列として取得するかの指定になります
というのも、セルは表示形式という設定があり、値ではなく表示された見えている状態のデータを取得したい場合があります
その際に使用する設定です、ここにTrueを指定すると文字列として取得します
省略可能で、省略した場合はFalseが指定され値として取得を行います

コードの使用方法

Dim zz1次元 As Variant
zz1次元 = zzzセル範囲1次元配列化(Selection)

この関数が配列を返す関数なので、代入先はValiant型の変数を指定します
1行目の変数宣言の部分は、その変数を宣言しております

2行目で関数を使用して選択範囲を1次元配列化しています

関数を使用してセル範囲の値を1次元配列化したデータ
関数を使用して1次元配列化したデータ

画像の左側のウィンドウの配列データを上の画像と比べてみてもらうと分かりますが、+記号が無く、全てのデータが確認することが出来ることが分かると思います

なお、日付データの場合VBA上では画像の様に「#」で囲まれた状態になります
これが日付データであるという表現方法になります
また、3列目にDate型になっていることからも日付データとして取得できていることが確認できます

なお、この関数はデータをリスト化するなどの目的に使用することを前提としているため、空白のセルは無視します
画像では24行目まで選択されていますが、配列データが22番までとなっています
配列は0番から始まっているのでデータの総数は23個ということになります

選択範囲のセル数より少ない要素数になっているのはこのためです
これ以降にデータが存在しなければ、たとえA列全てを選択して100万セルを指定したとしても配列の要素数は23個というのが変わりません

Dim zz1次元 As Variant
zz1次元 = zzzセル範囲1次元配列化(Selection, True)

次に引数2つ目のzzhText取得にTrueを指定して処理を実行してみます

関数の2つ目の引数をTrueにしてセルの値を文字列として1次元配列化したデータ
引数「zzhText取得」をTrueで実行

画像の左側のウィンドウの配列データを確認してください
指定セル範囲は、上記のものと全く同じです
配列の個数も23個というのは同じです

ですが、取得しているデータには「#」が付いていません
代わりに「”」で囲まれています、これにより文字列で取得されていることが確認できます
同じように3列目を確認してみると、String型になっていることからも文字列として取得されていることが分かります

この文字列取得は、単純にデータを数値ではなく文字列で取得する
ということではなく、VBAのRangeオブジェクトのTextプロパティは表示された内容を文字列で取得する動きになります

例えば、金額の表示形式を設定すると「,」が3桁ごとに入力されます
「1500」は「1,500」という表示形式になります、表示形式なのでValueプロパティは「1500」を取得しますが、Textプロパティでは「1,500」という文字列を取得します

案外この表示形式後のデータで取得したい場合はあるので、その場合は引数2つ目をTrueに指定して関数を実行してください

コード解説

Function zzzセル範囲1次元配列化(ByVal zzhセル範囲 As Range, Optional zzhText取得 As Boolean = False) As Variant

~~ 中略 ~~

End Function

Functionプロシージャの処理範囲の始まりと終わりのコードです
Functionプロシージャは戻り値を持つプロシージャで、今回は配列データを返しますので、プロシージャの型はValiant型で宣言しています

この関数では、すでに解説したように2つの引数が指定できます
引数の内容に関してはすでに解説しましたので、割愛します
キーワードの解説のみ行います

1つ目の引数はByValキーワードが設定されています
これは引数の変数自体を値として受け取ることを意味しています
なので、このプロシージャ中でこの引数名の変数を変更しても呼び出し元に影響を与えない形になります、今回変更はしていないので省略しても構いません
また、セル範囲を指定してもらいたいので型はRange型になっています

2つ目の引数はOptionalキーワードが設定されています
これは引数が省略可能なことを意味しています
省略した場合は、Falseが指定されます
TrueとFalseの違いによる処理の分岐は後述します
2択の選択肢になるのでBoolean型になっています

    Dim zz動的配列() As Variant, zzセル_Loop As Range, zz配列要素数 As Long

使用する変数の宣言です
使用する変数は合計3つになります

「zz動的配列() As Variant」は、作成する配列データです
指定されたセル範囲にあるデータの個数で要素数が変化するので動的配列としています
またセル自体が何でも代入できるものなので、変数の型はValiant型で宣言します

「zzセル_Loop As Range」は、指定されたセル範囲をForループで使用するためのRange型の変数です

「zz配列要素数 As Long」は、動的配列の要素数を再定義する際に使用する整数です
この数字を1ずつ加算して要素数を増やしていきます

    For Each zzセル_Loop In zzhセル範囲

~~ 中略 ~~

    Next zzセル_Loop

引数に指定されたセル範囲を1セルずつループして検証を行います
全てのセルを参照するので、セルの個数が増えればそれだけ処理時間が伸びるので注意が必要ですが、そんなに大量なリストを作成する前提は考えていなので適宜対応を考えましょう

        If zzセル_Loop <> "" Then

~~ 中略 ~~

        Else: End If

この関数では空白はセル範囲に指定されていたとしても取得をしないようにしています
それがここのIf分岐になります
セルのデータが空白でなければデータを取得します

なお、関数などで空白が返されていた場合も取得は行いません
当然ですがデータリストに関数を取得させる必要が無いからです
関数は引数があって初めてデータとして成立するため、その関数構文を取得することに意味がありません

            ReDim Preserve zz動的配列(zz配列要素数)

動的配列の要素数の再定義です
取得するデータは空白を無視する仕様から、実際に全てセルの検証を終了してからしか要素数が分かりません

その為、動的配列でかつ都度再定義が必要になります
それをここで行っているわけです

「ReDim Preserve」は要素数の再定義を行い、その際取得済みのデータを保持するコードになります
要素数には整数値を指定しますが、Long型の変数を使用しています
Long型は初期値が0なので、そのまま変数を利用できます

            If zzhText取得 = False Then
                zz動的配列(zz配列要素数) = zzセル_Loop.Value
            Else
                zz動的配列(zz配列要素数) = zzセル_Loop.Text
            End If

ここが実際のデータの配列への取得箇所です
前提として、取得にはセルの値か表示形式の適用された見えているデータかを選択できるようにしていました
なので、ここでその選択によってIf分岐を使用して取得内容を変更しています

zzhText取得が省略されたり、Falseが指定されていれば値の取得を行います
なので、RangeオブジェクトのValueプロパティで取得します

逆にTrueが指定されていれば、RangeオブジェクトのTextプロパティを取得します
なお、このプロパティによって取得されるものは必ず文字列となります
数値であっても文字列になるのですが、その目的のための設定なので特にその動きで問題は無いはずです

また、この設定を混在させたいような複雑な処理は汎用化に向いていませんので、この処理を改造して作成してみてください

            zz配列要素数 = zz配列要素数 + 1

ここで要素数の再定義用のLong型変数を更新しています
配列データなので普通に1を加算しているだけです

    zz配列要素数 = 0
    zzzセル範囲1次元配列化 = zz動的配列

ループが終了したら、要素数再定義用変数は役割を終えているので初期値に戻しておきます
この後使うわけでもないので、無くてもいいです

そしてこの処理はFunctionプロシージャなので最後にプロシージャに作成した配列データを取得させます
これで、この関数の戻り値が確定したことになります

この後に使用した配列も初期化してもいいですね、しなくてもいいですけど
なお、Range型の変数はForループ終了時点で初期化されています
これはForループの仕様です

途中でも少し触れましたが、この関数はビッグデータを想定していません
せいぜい数千セル程度までを想定しています
1列全ての100万セルなら明らかに待ちます
さらに言うなら要素数の定義用変数がLong型なので21億程の範囲を超えるセル数ならエラー発生です

そんな意地悪なセル範囲は指定しないでね

ちなみに、セル範囲をこの関数を使用して1次元配列化したら
次に重複を除外する関数を使用することで、指定セル範囲の重複しないデータリストを作成することが出来ます
と、いうかその目的の為にこの記事の関数は作成しました
以下の記事でその続きの関数がありますので、利用ください

Itemプロパティ(Dictionary)

Dictionaryオブジェクトに作成したデータからitemを取得するプロパティです

’itemを取得する
zz辞書(1)

Dictionaryオブジェクトから取得したデータを取得するには、「Item」プロパティを使用して取得します
このプロパティは省略することが多いです

zz辞書.Item(1)

省略しない場合はこのような書き方をします、省略することが多いので書いても可読性は上がらないかもしれません

コードの様に、Dictionaryオブジェクトから直接「()」で指定することで取得できます
引数にはkeyを指定します

実際の使用例

zz辞書.Add 1, "あ"
zz辞書.Add 2, Range("A1:A3")
zz辞書.Add 3, Array("あ", "い")

このコードを使用して、Dictionaryオブジェクトにリストを作成している状態で解説を行います

zz辞書(1)
→→→ 

Dictionaryオブジェクトに直接「()」を結合して、その中にkeyを指定することでそのkeyにペアリングされたitemのデータが返されます

上記のコードで作成されたリストを確認してください
「あ」が返されることが分かるはずです

こうして、Dictionaryオブジェクトで作成したデータから取得を行います

プロパティ使用時の注意点

zz辞書(4)
→→→ 

このプロパティで取得する際の重要な注意点です
このコードを実行するとエラーは発生せず空白が返されます

本来このプロパティで指定しているkeyは存在しません
keyは上記で作成した物を利用しているので、「1,2,3」の3つだけです

存在しないkeyを指定しているので、本来はエラーが発生しても良いはずです
ですが、このプロパティはエラーを発生させません

別の記事で解説していますが、このプロパティは読み取りだけでなく書き込みも可能なプロパティであるため、存在しないkeyであっても書き込み処理は可能なためエラーが発生しません

と、いうわけでこのDictionaryオブジェクトではkeyの存在確認が非常に重要です
そこをしないと指定のkeyがあるかないか分からないという、すこし手間のかかるオブジェクトです

ですが、そここそがこのオブジェクトの利点でもあるので、このオブジェクトを利用する価値があるのです

Dictionaryオブジェクトからitemデータを取得する場合は、Existsメソッドを使用してkeyの存在確認を必ず行うようにしましょう

Existsメソッド(Dictionary)

Dictionaryオブジェクトから特定のkeyの存在確認をするメソッドです

'Keyの存在確認
Debug.Print zz辞書.Exists(1)

Dictionaryオブジェクトに作成したリストの中から、特定のものがあるかを調べるには「Exists」メソッドを使用します

このメソッドは、keyでの判定を行います
itemでの判定は行えません、itemは重複が可能なためです

このメソッドこそ、このDictionaryオブジェクトの真骨頂といっても過言では無いメソッドです
このメソッドの為に、このオブジェクトを使用する目的になるほどです

メソッドの書式

引数(太字は必須引数)
Exists (key)

「key」はDictionaryオブジェクトに登録したリストデータのkeyを指定します
引数はこれだけで、必須項目です
この引数に指定した内容と一致するデータが存在すれば「True」、存在しなければ「False」が返されます
存在に関わらず、itemが返されることはありませんので注意してください

実際の使用例

zz辞書.Add 1, "あ"
zz辞書.Add 2, Range("A1:A3")
zz辞書.Add 3, Array("あ", "い")

このコードによりリストが作成されます
3行のリストデータを作成しています、ここから特定のデータの存在確認を行ってみます

zz辞書.Exists(1)
→→→ True

ここでのkeyの検索は「1」を指定しています
上記のリスト作成でkeyには「1,2,3」の3つの整数値が作成されているため、ここでは指定したデータが見つかるため、「True」が返されます

zz辞書.Exists(4)
→→→ False

このコードを実行すると「False」が返されます
これは「4」という整数値がkeyに存在しないためです

こうして、指定したデータが存在するかどうかを判定することで参照したいデータがリストに登録されたデータであるかを調べることが出来ます
また、重複しないリストを作成する際に取得したいデータがリストにあるかどうかを、いちいち全ての要素を検証せずに判定が出来ます

ちなみに、このメソッドには型も重要になります

zz辞書.Exists(CStr(1))
→→→ False

このコードを実行すると、今度は「False」が返されます
指定の引数の数字は同じ「1」が指定されています

ですが、今回はCStr関数により整数値から文字列に変換されています
こうして、型に相違があると別の値と認識するため、存在しないと判断します

基本的にこのメソッドを使用する際に、こうした変換を行うことが無ければ問題はありません

しかし、Addメソッドによりリスト作成する際に注意する必要があります
それは、セルの値を取得する際などです
セルには数値や日付を文字列として入力することが可能です
逆に文字列と思っていたら、表示形式で実際は数値だったりもします

このセルを取得すると、数値ではなく文字列の数字を取得するので整数値をメソッドの引数に指定した場合、永遠にFalseのままです
見た目は全く同じ「1」であっても、存在しないことにしてしまいます

この型のズレを調整しておかないとリストに取得したはずで、見た目も全く同じデータなのになぜかExistsメソッドでFalseしか返ってこない、という現象に遭遇します

特にまだ変数に慣れきっていないような方は、型の理解が難しいかもしれません

ですが、このメソッドの利用価値が非常に高いため、この点はしっかり理解しておいてください
そうすることでより便利にこのExistsメソッドを利用できるようになります

Addメソッド(Dictionary)

Dictionaryオブジェクトにデータを新規追加するメソッドです

'データを新規追加する
zz辞書.Add 1, "い"

Dictionaryオブジェクトのリストにデータを追加するには、Addメソッドを使用します
このメソッドは追加になるので、指定のインデックス番号の箇所に挿入するような動作は出来ません

メソッドの書式

引数(太字は必須引数)
Add key, item

引数は2つで、どちらも必須項目になります
また、この2つがペアとしてオブジェクトにデータが登録されます

「key」は、データを検索や取得を行う際に目印となるデータです
ここのデータは重複したデータは登録できませんので、重複する場合は実行時エラーが発生します
また配列以外のデータで指定する必要があります、連番であったり管理コードなどでも構いませんが1つのデータにする必要がある訳です

「item」は、Keyにペアリングされるデータになります
ここは配列データやオブジェクトも代入させることができますので、比較的自由に指定できます
基本的に、このデータを取得することになります

実際の使用例

zz辞書.Add 1, "あ"

基本的なデータの追加方法です
keyとして「1」を、itemとして「”あ”」を追加します

これで、keyの「1」を指定した場合「”あ”」が取得されるデータが作成されます

1つ目のデータの取得と出力
データを追加した状態

画像はコードによりデータを追加作成した後の状態です
まず、右側のローカルウィンドウの辞書にitemが追加されて値が「1」になっていることが確認できます
なお、ローカルウィンドウではitemを確認することができませんのでkeyのみが表示された状態です

次に左下のイミディエイトを確認してください
追加したデータを出力しています、itemに登録した「あ」が出力されています

zz辞書.Add 2, Range("A1:A3")

2つ目はitemにオブジェクトを取得させてみます
Rangeオブジェクトを指定することで、そのセル範囲をkeyから取得することが出来ます

itemにRangeオブジェクトを代入させたとき
Rangeオブジェクトを操作した状態

イミディエイトを確認してください
2行出力されています

まず1行目は、取得させたRangeオブジェクトのAddressプロパティを出力しています
取得がA1~A3なので、そのセルアドレスが出力されています
このことからもitemにしっかりセル範囲が取得できていることが分かります

そのセルに値を代入してみます、その代入した値を再度イミディエイトに出力しています
「zz辞書(2)(2) = 100」の部分が、セルへの値入力の箇所になります
このうちzz辞書(2)はRange(“A1:A3”)と同義になるので、「Range(“A1:A3”)(2) = 100」と書き換えることが出来ます
このセル範囲の2番目のセルなので、A2が指定されることになります

なので、イミディエイト2行目の100はA2セルの入力値であることが分かります

インテリセンスも使用できず、分かりにくいことこの上ないので、あまりこういった使い方はしないかもしれませんが、オブジェクトも可能ということです
ユーザーフォームなどオブジェクトの多い時には役に立つかもしれませんね

zz辞書.Add 3, Array("あ", "い")

ここでは配列データをitemに取得させています
2次元配列の2次元目を追加しているようなイメージになりますね

itemに配列を代入した時
配列データを取得させる

1次元の配列データを取得させています
「”あ”,”い”」の2つの要素を含む配列データになります

その配列から特定のデータを取得するには、要素数のインデックス番号で指定することで可能です
配列のインデックス番号は0から始まりますので、「zz辞書(3)(1)」は2番目の要素を指定することになります

イミディエイトには2番目の要素である「い」が出力されています

こちらもオブジェクト同様、イメージしづらく
なによりローカルで確認できないので、処理作成はやりづらいです

要は、itemには数値や文字列だけでなく配列もオブジェクトも代入させることが出来るという点に理解を持っておいてもらえれば何かの役に立つときが来ます

zz辞書.Add Array("あ", "い"), 4

これはエラーになるコードです
keyに
配列データを指定しているためです

keyに配列を指定した場合のエラーメッセージ
実行時エラーのメッセージ

画像の様に実行時エラーが発生します
keyには配列データを指定することは出来ません

これをしたいなら、keyを「あ」と「い」の2つを登録して、itemは同じ値を取得させるようにします

なお、オブジェクトの取得は可能ですが、使う事は無いでしょう

必要なデータを分かり易くリスト化して扱うのが、このDictionaryオブジェクトです
処理速度も速いのでサクサク登録していきましょう

Dictionaryオブジェクト

Dictionaryオブジェクトの解説と記事一覧

'実行時バインディング
Dim zz辞書 As Object
Set zz辞書 = CreateObject("Scripting.Dictionary")
'事前バインディング
Dim zz辞書 As New Scripting.Dictionary

「Dictionary」オブジェクトは、リスト化されたデータを扱う際に便利なオブジェクトです
このオブジェクトは、使用時にはインスタンスの作成を行う必要があります
インスタンスの作成には、2通りの方法があります
それが記事コードの2つになります

基本的には1つ目の実行時バインディングを行ってください

2つ目は事前に設定する必要があるため、自分の環境下以外で使用する可能性がある場合はエラーが発生します

なお、この事前バインディングはFileSystemObjectと同じものを参照設定すると有効になります
以下の記事で設定方法を画像付きで解説しています

使用の流れ

Dictionaryオブジェクトは、インスタンスを作成した段階ではなんのデータも入っていない状態です
まずは、データを登録していく作業が必要になります

データの登録にはAddメソッドを使用します
Dictionaryオブジェクトは、keyとitemの2つがペアとなってリストとなります

必要なデータを登録して、リストが完成したらそのリストのデータから条件に一致するデータがあるかを検索します
検索にはExistsメソッドを使用します
これはkeyを検索するメソッドになり、itemを検索するメソッドはありません
なぜなら、keyは一意で重複不可のデータであるためです

検索して見つかったら、そのデータに対応するデータを取得します
データを取得するkeyを指定することで、ペアのitemのデータを取得することが出来ます

Set zz辞書 = Nothing

使用が終わったら、上記のコードで変数の解放を行います

また、同じような役割でVBA標準のCollectionオブジェクトがありますが
こちらは検索が行えないなど使い勝手が少し微妙なのでこちらのDictionaryオブジェクトの利用に慣れていたほうが良いと思います

セル範囲を指定することでDictionaryオブジェクトを作成する関数を作成しました
以下の記事で紹介しています

Dictionaryオブジェクトのメンバー

  • Addメソッド
    オブジェクトにデータの新規追加を行います
  • Existsメソッド
    オブジェクト内のkeyの内から指定データの有無の判定を行います
  • Itemプロパティ
    オブジェクト内の指定keyのItemデータを取得します
  • Removeメソッド
    オブジェクト内の指定keyとペアitemを削除します
  • RemoveAllメソッド
    オブジェクト内のkeyとitemの全てを一括削除します
  • Countプロパティ
    オブジェクト内のデータの個数を取得できます
  • Keys・Itemsメソッド
    それぞれの全てのデータを配列として返されます
  • Key・Itemプロパティ
    登録済みのデータをオブジェクト上で変更します

通貨型の変数宣言

通貨型の変数です。お金などの正確な数字の計算に使用します

'通貨型の変数宣言
Dim 通貨型 As Currency

Currency型は通貨型と呼ばれ、Long型よりも大きな数字を扱うことができる上にマイナスの負の数値と、4桁の小数点数値も扱えます

この変数の型は、お金など正確な数字を計算する場合に特に使用するように推奨されている型になります

小数点数値の範囲が限られてはいますので、基本的に小数点数値はDouble型を使用しますが、このCurrency型の範囲での計算であればこちらの型を使用するほうが正確に計算できます

代入可能な数字の範囲は、負を含む922兆程です、小数点数値は0.0001までを扱えます

金額計算で考えると日本の国家予算が100兆円ぐらいなので、日本9個分ということで、まったく困ってしまう範囲では無さそうですね

VBAの部品の使い方

このカテゴリにある記事を使う上での解説と注意点です

このカテゴリには、プロシージャとして作成されたコードが記載されています

これらは、いわゆるサブプロシージャと呼ばれるもので、本来の処理をサポート、または可読性向上に繋げる役割があります

ここにあるプロシージャは、広域関数なので同じプロジェクト内であればどこにあっても呼び出し可能です
ですが、どこに何があるか分からなくなると困るので1つ専用のモジュールを作成して、その中にコピペしてもらうようにした方がいいです

モジュールの作成は、VBAのメニューから簡単に行うことが出来ます
挿入メニューから標準のモジュールを追加してください
モジュールの名前は何でも構いません、参照することもありません

これで、部品を入れるモジュールが完成します
以下の記事で画像付きで解説していますので、参考にしてください

モジュールが作成出来たら、この中に記事トップにあるコードをそのまま貼り付けしてください

それで、あとは別のプロシージャで必要に応じて呼び出しを行えば利用可能です

また、記事にあるコードは一切解説コメントを付けていません
コードの意味を理解したい方は記事で解説を行っていますので、頑張ってスクロールして読んでください

おおよそはそんなんどうでもええわ、って場合が多いと思うのでそういった方々には邪魔な行になってしまうし、なによりそっちで解説しすぎるとこのサイトのこの記事はなんのために読んだらええのん?という素朴な疑問が払しょくできないからです

プロシージャについて

このカテゴリの記事には、大きく分けて2種類のプロシージャがあります

それが、SubプロシージャFunctionプロシージャです

これらの違いは戻り値を持つか持たないかと、Callステートメントを使うか使わないかの点になります

戻り値に関しては、正直引数を参照渡しにする方式であれば、処理中での計算値を返すことは出来るのでどうとでもなってしまいます

ですが、呼び出し方法に関しては対応していない方法ではエラーが出ますので注意が必要です

Subプロシージャの呼び出しについて

これには、Callステートメントを使用する必要があります
このステートメントは、他のプロシージャを実行する際に使用するものです

例えば、以下のようなSubプロシージャがあった場合で解説します

Sub zzzMsg(Optional zzString As String = "TestMsg")

MsgBox zzString

End Sub

このプロシージャは、引数を持っているSubプロシージャです
この引数は文字列型の引数になるので、処理の呼び出し時の引数に文字列を指定することで、この引数名に代入されます

処理内容としては、その引数に代入された文字列をメッセージボックスに表示するだけです

なお、引数名の前についている「Optional」キーワードは引数を省略することが出来ることを意味します
そして、省略された場合の初期値を型の後に指定することが出来ます
ここでは「”TestMsg”」が指定されていることを確認してください

引数があり、かつ省略可能なSubプロシージャとなりますのでCallステートメントの書き方は2通りあります

Call zzzMsg

この様に引数を省略して呼び出します、引数を全てを省略する場合や引数の存在しない場合はSubプロシージャの名前だけを記載するだけでいいです

引数を省略して実行した時のメッセージボックス
引数を省略したメッセージ

この場合に表示されるメッセージは画像の様に省略時の文字列になります

次に、引数を指定して実行する場合の解説です

入力時にクイックヒントが表示される

引数は「()」で囲んで入力します
「(」を入力した時点で、画像の様にクイックヒントが表示されます
ここでの表示は関数のものと同じです、「[]」で囲まれた引数は省略可能を意味しています
その際に、省略時の代入値も表示されているのが確認できます

Call zzzMsg("ProductionMsg")

そのまま引数に文字列を指定したのが、このコードになります
これを実行すると、引数に指定した文字列がメッセージボックスに表示されます

引数を指定して表示したメッセージボックス

画像の様に、引数に指定した文字列が表示されるようになります

Subプロシージャは、Callステートメントを使用して引数を利用する場合はその引数も含めてコードを記載することで処理を実行する事ができます

Functionプロシージャの呼び出しについて

こちらは関数と同じ使用方法になるので呼び出しはあまり難しくはありません
ですが、Functionプロシージャでの作り方がSubプロシージャと違う点があるので注意してください

Function zzzLoopString(zzLoopSt As String, Optional zzLoop As Long = 1) As String

zzzLoopString = String(zzLoop, zzLoopSt)

End Function

大きく違う点が2つあります
・引数の()の後に、プロシージャ自体の型宣言を行うこと
・プロシージャ名に代入することで戻り値となる

この2点に注目しながらFunctionプロシージャは読み取るようにしてください

このプロシージャでは、まず1行目後半部分で型宣言しています
String型になっていますので、この関数の戻り値は文字列であることが分かります

また、処理中でプロシージャ名に文字列を代入しています
つまりこの時点で戻り値が取得可能な状態である、ということです
このコード以降にも処理を作成することは可能です
その場合に、Exitステートメントなどでプロシージャを強制終了したとしても戻り値の取得は可能です

なおこのFunctionプロシージャは引数「zzLoopSt」に指定された文字列を引数「zzLoop」の回数繰り返して返す関数です
というか、そのためのString関数を実行しているだけです

MsgBox zzzLoopString("A", 4)

呼び出しを行う場合は、通常の関数同様、Functionプロシージャの名前を直接記載して実行します
引数に関しても関数同様で、「()」で囲んで指定を行います

ここでは、「A」を4回繰り返す文字列を取得してメッセージボックスに表示する処理になります

Functionプロシージャの返し値をメッセージボックスに表示
コードを実行した時に表示されるメッセージボックス

コードを実行すると、メッセージボックスが表示されます
その時に表示される内容は、Functionプロシージャで返された文字列です

ここで、少しわかりにくいかもしれませんが
この1行のステートメントで、Functionプロシージャの関数と、MsgBox関数の2つが実行されています
しかし、順番は先に引数のFunctionプロシージャが実行されてから、MsgBox関数が実行されていますので問題はありません

また、今回作成したFunctionプロシージャでは引数「zzLoopSt」は省略不可の設定になっています、Optionalキーワードを付けなければ省略不可となります

この設定で、引数を省略して記載した場合は実行時エラーが発生しますので注意してください

引数は都度合わせて行いますが、要はSubプロシージャはCallステートメントで呼び出す・Functionプロシージャはプロシージャ名だけで呼び出す、という形でOKです

重複しないファイル名を取得する関数

ファイルの名前を付けて保存する際に、重複しないファイル名を取得する関数です

Function zzz可能ファイル名(ByVal zz保存名 As String) As String

Dim zz保存名_前 As String, zz保存名_後 As String
Dim zz連番 As Long
Dim zz検証用文字列 As String
zz保存名_前 = Mid(zz保存名, 1, InStrRev(zz保存名, ".") - 1)
zz保存名_後 = Mid(zz保存名, InStrRev(zz保存名, "."))
zz連番 = 2

zz検証用文字列 = zz保存名
Do Until Dir(zz検証用文字列) = ""
    zz検証用文字列 = zz保存名_前 & "_(" & zz連番 & ")" & zz保存名_後
    zz連番 = zz連番 + 1
Loop
zzz可能ファイル名 = zz検証用文字列

End Function

ExcelVBAのコードで、ファイル名を付けて保存する処理があります
その際に、付けたいファイル名が使用済みであった場合上書き保存の確認が出てきたり、自動的に上書きされてしまったりします

エクスプローラー上での連番が振られて、ファイルが別ファイルとして保存されていくような処理はVBAで自動的に行うことは出来ません

実際に保存処理を行う前に、重複しない名前を取得しておく必要があります
その時に使用する関数です

この関数は、引数に指定したパス文字列のファイル名を重複する場合は連番を付けて返します
この関数で取得した文字列をファイル名の絶対パスとして指定すれば、重複することが無くなります

コードの使用方法

ThisWorkbook.SaveAs zzz可能ファイル名(ThisWorkbook.FullName)

このコードの様に、関数として引数を指定して使用します
ここでは、このコードのあるExcelブックを同じ場所に名前を付けて保存します

コードを数回実行した状態
コードを複数回実行

コードがある元々のExcelブックは「TestFile.xlsm」になります

そのファイルに上記の関数とコードを記載して、元ファイルを開きなおして数回実行したフォルダ内の状態です

元々のExcelブック名に連番を付けて保存します

コード解説

Function zzz可能ファイル名(ByVal zz保存名 As String) As String

・・・

End Function

使用可能な文字列を返すので、戻り値を利用するのでFunctionプロシージャで作成を行います
また、戻り値はパス文字列なのでString型で宣言しています

引数は1つ設定しています
zz保存名は、使用したいファイル名の絶対パス文字列を指定してもらいます
なお、ここでの処理ではその文字列があれば良いのでByValで引数を指定しています
これは引数を値渡しとするものです、処理中に変更したりはしませんので
参照渡しでもええっちゃええです

Dim zz保存名_前 As String, zz保存名_後 As String
zz保存名_前 = Mid(zz保存名, 1, InStrRev(zz保存名, ".") - 1)
zz保存名_後 = Mid(zz保存名, InStrRev(zz保存名, "."))

作成する保存名を作成するうえで必要なパス文字列として、引数として指定された文字列を一旦拡張子までで分割します
引数に指定する文字列は拡張子まで含めた絶対パス文字列になるので、文字列の最後にはファイルの拡張子が存在します

なので、この引数の文字列の後に単純に連番を追加しても有効なパス文字列にはなりません
その為に、分割した文字列を別々の変数にそれぞれ取得させます

その変数の宣言と、分割取得の箇所になります

Mid関数は、指定文字列の中から指定文字数を抜き出す関数です
これを文字数を指定することでパス文字列を分割取得することが出来ます

引数の中にある、InStrRev関数は指定文字列の中から特定の文字を検索して何文字目にあるかを返す関数です
InStrRev関数は、特定の文字を検索する場合に文字列の右側から検索を行います

今回分割したい文字列は拡張子の部分になります
なので「.」を検索する必要がありますが、この文字自体はファイル名やフォルダ名に使用することが可能です

その為、文字列の左側から検索した場合拡張子が取得できない可能性があります
また拡張子の文字数も3文字や4文字など固定されたものではありません
ですが、さすがにファイルの拡張子に「.」が使用されることはありませんので、文字列の右側から検索を行えば、確実に拡張子との分割箇所が特定できます

ちなみに、この関数は絶対パスから「\」を検索することでフォルダまでのパスに分割するような事にもよく使われます

Dim zz連番 As Long
zz連番 = 2

ファイルに結合する連番の整数値用の変数です
重複があれば数字を連結するので、この数値を使用するタイミングは前提として重複するものがあるという事なので、初期値は2から始めます

Dim zz検証用文字列 As String
zz検証用文字列 = zz保存名

検証用の文字列を一時的に代入するための文字列変数です

初期値として、引数の文字列をそのまま代入します
まず最初にこの代入した文字列で検証を行う形になります

Do Until Dir(zz検証用文字列) = ""
    zz検証用文字列 = zz保存名_前 & "_(" & zz連番 & ")" & zz保存名_後
    zz連番 = zz連番 + 1
Loop

ループ処理で、使用可能な連番の数値になるまで繰り返します

Dir関数でパス文字列が使用可能かどうかを検証しています
この関数は、引数のパスが有効であればそのファイル名のみを取得する関数です

パスのファイルが存在しない場合は、空白を返します
つまり、この関数で空白が取得されれば重複するファイル名が存在しないことが判定できます

ループ処理の中では、連番数字を連結した文字列を検証用文字列に代入しています
代入が終わってから、数値変数を加算しています

代入が終わったら、また上記の検証を行い
使用可能なパス文字列が生成されるまでループ処理を行います

zzz可能ファイル名 = zz検証用文字列

最後に、使用可能なパス文字列が代入された検証用文字列の文字列を関数名に代入します
これが、この関数の戻り値になります

関数の型は、String型なので文字列として、このパス文字列を返すことが出来ます

FileDialog.InitialFileNameプロパティ

ダイアログ表示をする際に、初期表示されるフォルダの指定を行うプロパティ

'このExcelブックのフォルダを初期表示する
Application.FileDialog(msoFileDialogFilePicker).InitialFileName = ThisWorkbook.Path

「FileDialog.InitialFileName」プロパティでは、ダイアログの表示時に初期表示されるフォルダを指定することが出来ます
このプロパティに指定フォルダまでの絶対パスを代入することで、設定を行うことが出来ます

このプロパティを設定しない場合は、カレントフォルダという作業中のフォルダが指定されます

ダイアログを使用する場合に、ある程度フォルダ位置が限定できている場合は使用するようにするとユーザーにやさしい設計になります

記事コードでは、このコードを記載したExcelブックのあるフォルダを指定しています

それがコード右辺の「ThisWorkbook.Path」という部分です

「ThisWorkbook」というオブジェクトは、このVBAが作成されているExcelブックのことになります
ActiveWorkbookは可変ですが、こちらは常に固定のExcelブックを取得できるので便利です

「Path」は、そのオブジェクトの絶対パス文字列のプロパティです
ファイルのあるフォルダ名までが取得されますので、こういった同じ場所を指定するには便利なプロパティです